売上〜売上〜、口をひらけば売上〜。
みんなどうしてこんなにも
売上のことばかり口にしているのでしょうか。
利益が重要なはずなのに、
粗利益という言葉も、
営業利益という言葉も、
売上に比べればほとんど耳にしないのは
どうしてでしょう。
それは、売上が増えれば
それに合わせて自然と利益が増える
と思い込んでしまっているからです。
しかし、
残念ながら売上が増えたからといって
必ず利益が増えるわけではありません。
何億、何十億の売上がある会社でも、
赤字の会社はたくさんありますよね。
赤字とは利益が０円以下ということです。
周りから見れば売上が多いので
利益もあるだろうと思われがちですが、
利益のない会社はとても多いのです。
赤字になると利益が０円になるだけではなく、
場合によっては
社長の役員報酬を減らすことになったり
会社の預金が減り続けたり
社長個人のお金を会社に貸し付けたり
そういったことも起こって来ます。
つまり、
売上が増えたからといって
利益も一緒に増えるわけではない、
社長のお金が増えるわけではないのです。
そこで今回は、「売上よりも利益が先」
という話をしていきたいと思います。
売上が増えることはとても大事です。
売上とはお客様が当社を
支持してくれているという証明です。
その売上から原価や給料などの
経費を払いますので、
絶対になくてはならないものです。
それでも、
売上よりもまずは
利益です。
なぜ売上より利益が先か
それは
売上を増やしていくには、先に投資が必要。
その資金は利益から支払うからです。
売上を増やすとは、お金がかかる行為
会社が成長していくには、
売上高の増大が必要です。
その売上をあげるためには、
投資が必要です。
その投資先はさまざまで、
新業態の開発、
新店舗の出店、
新商品の開発、
新メニューやサービスの開発、
業態の強化、
採用や教育の強化、
プロモーション強化
など企業ごとの計画や戦略によって
それぞれ異なります。
他社との競争に勝って
お客様を獲得するために（売上を増やすために）
これらに投資をしていきます。
そして、当然ですが
これらの投資すべてには資金が必要です。
お金がかかります。
では、この資金は
いったいどこから
捻出しているのでしょうか。
利益からです。
ビジネスが成長するには、
投資と回収を繰り返していきます。
投資 → 回収 → 再投資 → 再回収
→ 再々投資 → 再々回収…
このように、
投資をして、売上を増やして、
利益を出して投資した分を回収して、
さらに次の投資に使っていくという
サイクルです。
これを続けていくことで
雪だるまのようにどんどん
ビジネスが大きくなっていきます。
会社が成長していくということです。
このサイクルが途切れると
そこで会社の成長は止まります。
成長を止めないためにも、
利益を残し続けていく必要があります。
ということは、
まずはじめに私達が取り組むべきことは、
売上を増やすことではなく、
利益を増やすことです。
利益を残すノウハウを身につけることです。
あなたの会社が現在赤字であれば、
まずは赤字から脱け出すことが最優先です。
その次に黒字化し
適正な利益を残していく。
先に売上を上げても、
利益を残すことができなければ、
投資するお金がないので
企業の成長は進みません。
成長が進まないと現状維持に走ってしまい、
昨対クリアで満足してしまう会社が
できあがってしまいます。
そうならずに
あなたの会社が成長を続けるためにも
利益を残し続けてください。
利益を残すためには技術が必要です。
この技術とは知識のこと。
利益を残せるか残せないかは、
その方法を知っているかどうかだけなのです。
この技術を身につけてしまえば、
もう怖いものはありません。
会社の成長は確実です。
利益を残すことができれば
金融信用もできるので、
銀行だって積極的に力を貸してくれます。
あとは思う存分に
売上を増やしていってください。
利益を残す技術があるのですから、
怖いものなしですね。
利益を残す方法については
別の記事で具体的に解説したいと思います。
では、今日はこのへんで。
いってきます。
