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を売上を増やそうとすると、粗利益が減る理由 その1
(ここから前記事の続き)
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粗利益を増やそうとして、
売上を上げる方向に走ってしまうと
そこには大きな落とし穴があります。
2つ目の落とし穴は、
商品のクオリティにこだわりすぎて、
原価を押し上げてしまうことです。
これも1つ目の落とし穴の「値引き」のときと同様に、
売上をあげることばかりに囚われてしまって
粗利益を失ってしまう代表的なパターンです。
(以下代表的なケース)
給料や経費の支払いで
いっぱいいっぱいの状態のあなたは、
粗利益を増やさなければならないと気づきました。
粗利益を増やすためには
売上を上げれば良いと思いつき、
競合他社より良いものを作れば
お客さんはうちを選んでくれるだろう、
売上は上がるだろうと考えます。
または、
競合他社よりも
特典やおまけ品などを多く付ければ
うちの商品を選んでくれるだろう、
売上は上がるだろうと考えます。
その結果、原価を増やしてしまいます。
使う素材や材料などのクオリティを上げたり、
パッケージにお金をかけたり、
量を増やしたり、おまけを増やしたり、
ありとあらゆる手を使って、
原価を増やしてしまいます。
原価が上がる分、
売り値も上げれば粗利益は減りませんが、
他社にお客が流れることを心配して、
売価は維持したまま販売を続けてしまいます。
クオリティを上げたのに
価格は上がってないのだから、
お客さんはうちの商品を割安で
お得だと感じるはず。
だから来店客数が増えて
売上が上がるだろう。
その結果、
粗利益が増加するだろう。
と考えます。
しかし、残念ながらこれもうまくいきません。
この場合も粗利益を減らしてしまうことになります。
前記事の値引きのキャンペーンのときのように、
原価を上げる前と後で
どのくらいの粗利益になるのか、
そのために客数は何人必要になるのかを
試算してみてください。
ほんの少しクオリティを上げただけで
またはサービス品を付けただけでは、
粗利益が増加するために必要な客数を獲得するのは、
かなり難しいという結論になると思います。
必要客数を獲得することができなければ、
それ以前よりも粗利を失ってしまうということです。
多くのケースで売上を上げに行くと
粗利益をさらに失う結果になってしまうのです。
繰り返しになりますが、
売上を上げる目的は、
必要な粗利益を獲得することにあります。
それを忘れて安易に売上を追い続けるあまり、
大切な粗利益を減らしてしまうことのないよう、
みなさん気をつけてくださいね。
がんばって売上をとりにいっても、
売上もほとんど上がらないし、
むしろ粗利益が減ってしまう。
かといって、
このまま何もしないのでは
状況は悪化するばかりで、
もうどうしていいかわからない!
という人も多いと思いますが、
大丈夫です。
粗利を増やす方法はいくつもあります。
その方法については、
また次回解説したいと思います。
では、今日はこのへんで。
おつかれさまです。