売上を上げよう(3):客単価を上げる

売上のはなし

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客単価=部門数×品種数×単品価格×買い上げ点数
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次に客単価を上げる手順です。

客単価は、このような計算式に分解することができます。

いかに客単価を上げるかが、
売上を大きく伸ばすためには、
大きなポイントになります。

私達の身近の大手企業に、
非常に良いお手本があります。

ユニクロの客単価を上げる手法は、見事です

例えば、Tシャツとヒートテックを買うために、
ユニクロに行きます。
Tシャツもヒートテックも1000円ほどで
気軽に買える価格ですので、
ついでに靴下も買っておこう、
パンツもパーカーもついでに買おう、
と気づけば何点もカゴに入れていて、

2000円のつもりで入店したのに、
結局レジでは8000円ほど払ってしまっています。

合計金額を見たときは、
ユニクロにまんまとやられたなと、一瞬感じますが、

無理やり買わされたのではないですし、
自分にとって必要なアイテムで、
ユニクロで買う以外の選択肢も見つからないので、
結局次もユニクロに来てしまうのです。

みなさんも同じように、
ユニクロで買い物をしているのではないでしょうか。

客単価=部門数×品種数×単品価格×買い上げ点数

ユニクロでは、まさにこの計算式と同じ取り組みをして、
客単価の増大を現実化しているのです。

ニトリもセブンイレブンも、ドラッグストアも、ファミレスでも、
まとめて買ってしまう店では、
客単価アップの取り組みは、当たり前のように行っている、
基本政策なのです。

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●客単価=部門数×品種数×単品価格×買い上げ点数
<用語解説>
・部門
用途やカテゴリーのこと。
ユニクロで言えば、「インナー」「アウター」「ボトムス」などの大分類
ニトリなら、「寝具」「ソファ」「食器」「トイレ用品」など。
部門数が多ければ、売上高は大きくなります。

・品種
部門より詳しい分類
「インナー」部門の中の、「ヒートテック」「エアリズム」などの中分類
「寝具」部門の中の、「掛布団」「敷布団」などの中分類

・単品価格
お客が支払う商品の価格、メニューの価格

・買い上げ点数
同時に購入する商品の数
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部門数が多くあるかないかで、
売上は大きく変わります。

客数も客単価も全く違ってきます。

例えば、ユニクロと靴下専門店を比べてください。

ユニクロに靴下を買いに行けば、
靴下以外の部門(カテゴリー)もあるので、
ついで買いをしてしまう可能性がありますが、

靴下専門店では、
靴下以外の部門がないので、ついで買いはありません。

そのため客単価も上がらず、
結果的に売上も増大しません。

その他にも、靴下だけの品揃えだと、
来店頻度も少なくなるので、
必要な商圏人口が多くなる必要があり、
店数が多く出せないということも、
売上は増大しない理由のひとつです。

実際、ユニクロとくこの有名な靴下専門店では、
企業規模は120倍も違うのです。

部門数と品種数が増えると、
お客にとって来店
する理由も増え、
買い上げ店数も増えることにより、
売上の増大に大きく影響するのです。

このやり方は、小売店だけではなく、
すべての商売に当てはめることができます。

この計算式と考え方を、
あなたの商売にも応用して、
売上の増大にチャレンジしてみてください。

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