企業が成長していく上で、
最重要テーマの一つが、立地です。
立地は、売上に非常に大きく影響します。
特に店舗ビジネスの場合、
店舗数によって企業規模も決まってきますので、
立地がすべてと言っても過言ではありません。
立地の売上への影響力は、60%〜80%と言われています。
飲食業や小売業は80%、美容室などは60%も、
立地の影響を受けると言われています。
そのため、立地選定で企業の将来は大きく左右されます。
あそこの立地は良いとか悪いとか、
よく話題にのぼりますが、
良い立地がどういうものなのか、
どうすれば良い立地を手に入れることができるのか、
具体的なことはほとんど知られていません。
もちろん、立地についても経営原則は存在していますので、
良い立地の選定の仕方、注意点など、
立地の実際について、深堀りしていきたいと思います。
●良い立地とは
立地は、売上に大きく影響します。
しかし、売上が取れても、
賃料などが高額で営業利益が残らないようであれば、
意味がありません。
良い立地の定義は、
「収益の出る立地」であることです。
商売の大きな目的は、収益を出すこと。
つまり、
営業利益を残すこと、
投資回収を早期に成立させる(高いROIを実現する)ことです。
駅前や商店街などに出店して、
売上が大きく増えたとしても、
賃料が高く営業利益が残らないようであれば意味がありません。
また敷金や保証金が高額で、
投資回収に時間がかかるようであれば、
収益も見込めません。
本当の良い立地とは、
お客があふれている一等地のことではありません。
お客の数はそこそこでも、
収益の出る立地のことなのです。
そのためには、
まず上記条件をクリアすることが最低条件になります。
そのうえで、
さらに利益を出すためには技術が必要です。
立地選定方法や利益獲得の技術については、
また別の機会に解説します。