できる人は、売上ではなく粗利益を重視する

利益のはなし

ビジネスでは売上を増やすことも重要ですが、
粗利益を増やす方がもっともっと重要です。

ビジネスを成功させるには、
粗利益をいかに増やすかにかかっているのです。

売上を上げさえすれば、
全てが解決すると思い込んでいる人は必見!

経営をわかっている人は、
売上ではなく常に粗利益を重視していますよ。

売上売上売上と、
売上で頭がいっぱいのあなたは、
今回の記事を参考にしてみてください!

粗利益が、なぜ重要か。

なぜ粗利益が重要か。

それは粗利益が増えることで、
ビジネスでのあらゆる悩みや課題が
一気に解決してしまうからです!

【粗利益が増えることで、できるようになるこんなこと

・借金返済の苦しみから解放されます

・社員の給料を上げて、さらにボーナスの支給も可能です

・社員の教育にお金と時間を使えるようになります。

・あなたの役員報酬を増やすことができます

・会社の将来投資のためのお金をためることができます

・研修、接待、出張などにお金を使えるようになります。

などなど

このように使えるお金が増えることで、
良いサイクルが生まれます。

たとえば、
給料など待遇が上がれば、
社員のやる気が上がり、定着率があがります。

教育にお金をかけるようになり
社長も社員もレベルアップすることで、
会社の戦力もさらにパワーアップします。

それが業績に反映されます。
売上が増え、利益が増え、キャッシュが残ります。

次第に会社のブランド価値が上がり、
さらに優秀な人材の獲得につながっていきます。

その人材が、売上を増やし、利益を増やし、
会社にキャッシュを残し…

と、

粗利益が増えれば、
経営のサイクルが好循環に変わります。

どうして粗利益が増えると解決できるのか

ここで簡単に、ビジネスのお金の流れを
計算式と一緒に理解して、頭の整理をします。

この流れが分かると、粗利益の重要性が、
はっきりとわかります。

経営者なら知っている基本中の基本ですが、
おさらいしていきましょう。

まずはじめに、
お客様が支払うお金が、売上という形で入ってきます。


入ってきた売上から材料費などの原価を引いて、
残ったお金が粗利益です。

売上ー売上原価=粗利益


次にこの粗利益から、
すべての経費を払います。

粗利益ー経費=営業利益

経費とは、給料・役員報酬・家賃・販促費・電気代・交通費・消耗品などなど。
(売上をあげるために使ったお金すべて)

そして経費を払ったあとに残ったお金が、
営業利益という利益です。


残った営業利益から
税金を引いて残ったお金が、
税引き後利益です。

営業利益ー税金=税引き後純利益
(※小規模企業では、営業外損益と特別損益は影響が小さいため、
経常利益・税引き前純利益は省いてシンプルに説明しています。)


税引き後純利益から、銀行へ返済します。
返済後に残ったお金が利益剰余金(会社に残るお金)です。

税引き後純利益ー返済金=利益剰余金

この①〜④が、ビジネス上のお金(損益計算書)の流れです。

ここで話を粗利益の話題に戻しましょう。

粗利益が増えれば、
多くの悩みを解決できると説明しました。

たとえば、

「借金返済の苦しみから解放される」
そこには、粗利益がどう影響するでしょうか。

上の④の税引き後純利益が少ないと、
借金の返済がとても苦しくなります。

この苦しみから解放されるためには、
税引き後純利益を増やす必要があります。

税引き後純利益を増やすためには、
計算式をさかのぼると、
粗利益が増えればよいことがわかります。

次に、
「役員報酬を増やす」
「社員の給料を上げる」という場合、

粗利益はどう影響するでしょうか。

役員報酬や給料は経費です。
上の②の通り、経費は粗利益から払います。

つまりこれを解決するためにも、
役員報酬や給料を増やしても十分に払えるだけの
粗利益を確保することが必要になります。

このように、お金に関するほとんどの悩みが、
粗利益を増やすことで解決できる、
ラクになることがわかります。

みなさんの悩みはどうでしょうか。

粗利益を増やせば解決できる課題が
とても多いのではないでしょうか?


売上ではなく、粗利益です

さて、ここからが本題です。

これまでは、粗利益の重要性を伝えて、
「粗利益を増やせば」と言い続けてきましたが、

「じゃあ、結局粗利益を増やすには、
売上を増やせばいいってことじゃん」

って思った人も多いと思います。

そう思っちゃいますよね。

売上さえ上げれば全てが解決するって、
僕も以前は当然そう思ってました。

実は、そこが経営の落とし穴なんです。

粗利益を増やすために、
むやみに売上を増やしにいってしまうと、
結果的に粗利益を失ってしまうケースがとても多いのです。

これにはみなさんも十分に気をつけてください!

上の①〜④の計算式は、

計算上では、売上が多ければすべて解決します。

売上が多ければ、全ての利益も多くなる。
計算の上ではそうなりますよね。

そのため、
「粗利益を増やすなら、その前にまず売上を増やす。」

多くの人がこう考えてしまうのです。
でも実際はそうなりません。

むしろ粗利益を減らしてしまうのです。

特に知識不足の経営者が、
この落とし穴に引っかかってしまうのです。

でも、できる経営者はもちろん粗利益の重要性を分かっています。
売上と粗利益の関係性もちゃんと分かっているんです。

なぜ売上を増やそうとすると、
粗利益が減ってしまうのか。

その理由については、
次回の記事で具体例を入れながら解説します!


解説の途中ですが、今日はこのへんで。

おやすみなさい。

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