「なかなか求人の応募がなくて困っている」という話をよく聞きます。
一般的には、
人気の業種に応募が集中しているとか、
大手企業に人が流れているとか、
少子高齢化の影響だとか、
人手不足の原因についていろいろなことが言われています。
たしかに、そういった影響もあるかもしれません。
時代が変化する中で、人集めに苦労してる企業も多いと思います。
でも、原因はこのような時代の流れだけではありません。
苦労している会社は、
やるべきことをやっていないのです。
企業規模が小さくても、人気のない業種の企業でも、
しっかりと人材確保ができている会社は、
みんなやるべきことを、しっかりとやっています。
では、この人手不足と言われる時代に、
しっかりと人材確保ができている会社と、
まったく確保できず苦しんでいる会社に分かれる、
「やるべきこと」とは何か。
それは、
１、働き手の立場に立っているか
２、採用にお金をかけているか
この２点です。
この２つをしっかりおさえている会社は、
必ず応募の数も多くなります。
以下に詳しく解説するので、
みなさんもぜひ実践してみてください。
１、働き手の立場に立っているか
会社の立場からすると、
会社の業績が上がることが最優先ですが、
働き手の立場からすると、
自分自身の人生がより良くなることが最優先です。
自分のことは後回しでいいから、
まだ知って間もないあなたの会社にすべてを捧げます。
という人は、残念ですが存在しません。
これから自分の人生の多くの時間を捧げる会社が
いったいどういう会社なのか、どこをめざしているのか、
ここで過ごした経験が、自分の今後の将来にどうつながるのか。
こういった内容に着目しながら会社選びをしています。
働き手のみなさんは、
自分の人生にとってこの会社が一番メリットがある、
と思える企業に応募をするのです。
ということは、
募集をかける企業側は、
働き手のみなさんがそこに入社することで、
どんな利得を得られるかをアピールする必要があります。
以下に重要なアピールポイントをあげてみました。
みなさんも、以下についてぜひアピールしてみてください。
必ず、応募数が増えるはずです。
企業側がアピールするポイント
・わが社の強みは何か
・その強みが業績にどう反映されているか
・将来の目標は何か
・なぜそこを目指すのか
・将来に向けた計画はどうか
・そのためにどんなことに取り組んでいるか
・会社運営でこだわっていることは何か
・そのこだわりの理由は何か
・教育制度や評価制度は整備されているか
・どんな仲間がいるか
・わが社の一員になるとどんなメリットがあるか
・ここに入社することで、あなたの将来にどう影響するか
また、働き手のみなさんが、
会社に求める５大要素を以下にまとめています。
この内容が競合他社より勝っている会社に、
必ず応募が集中します。
働き手が応募を決める際の５大要素
１、やりたい仕事（作業）か
２、将来性、やりがいがあるか
３、職場まで近いか、通いやすいか
４、不快ではない職場か（人、環境など）
５、給料の金額はどうか
働き手のみなさんは、
この５つのバランスを見ながら応募を検討します。
たとえば、
給料がいくら高かったとしても、
やりたくない仕事だったらその会社を選びません。
やりがいがあって、家から近く、給料が高くても、
職場環境が悪く、関わりたくないような人がいれば、
これもまた選ばれません。
これを参考に、あなたの会社でも、
5つの項目それぞれを、あらためて見直してみてください。
これらをしっかりと整備し直すことで、
あなたの会社の魅力が増し、
応募の数も必ず増加してきます。
このように、アピールするポイントは、
とにかく「働き手の立場」を意識してください。
「急募！」という求人の貼り紙をよく目にしますが、
この言葉はまさに「人が足りなくて困っているから、すぐに応募がほしい」という、
「会社側の都合」しか考えてなく、
働き手には響かないのではないかなぁと思ってしまいます。
